■“バングル”はインディアンジュエリーのマストアイテム。「インディアンジュエリーの歴史は“バングル”から始まった」と言っても過言ではない……インディアンジュエリーやターコイズの本、雑誌などでも、おそらくバングルのラインナップが一番多いと思います。ニューメキシコ州ギャラップの老舗「Richardso Tradig Post」で購入した『Richard Curley 1950年代制作　キングスマナッサ・ターコイズ ワイヤー・バングル』です。モスグリーンに金のマトリクスが特徴の“Classic(その鉱山典型的石) GEM grade Kig´s Maassa”がセットされた、丸みを帯びた三本のシルバーワイヤー、このスタイルは比較的新しく、1890年頃から1920年代まで主流だった「フレッドハーヴィースタイル」、その“ポスト フレッド・ハーヴィー”として1930年代から流行り始め、当時「モダン・ナバホスタイル」と呼ばれた“ターコイズを魅せる為”のデザインです。現在では「トラディショナル」「オールド」などと云われるスタイルですね。フレッドハーヴィーでも似たデザインのバングルはありますが、技法が根本的に違います。フレッドハーヴィーはインゴットを叩き、軽量化の為、シルバーを切り貫いて、ファイリングしてないので丸みがなく鋭角気味。一方、技術が上がった1930年以降はキャストによりシルバーワイヤーを作り、それを伸ばし、曲げ、束ね、整えetc、 美しい曲線のフォルムを描くようになり、シンプルながら優雅さがあると一世風靡したデザインです。ワイヤーを捻った“ツイストワイヤー”も同時期に始まりました。う～ん……語り尽くせない文章になりました……申し訳ありませんm(_ _)m■サイズなど／内周約145㎜、幅(ターコイズ、フレーム含まず)約10㎜～15㎜、厚さ約1.5㎜～2㎜。※以下現状寸法(開閉により変化)～内直径縦約49㎜×横約65㎜。開口部約42㎜。※ターコイズフレーム縦約30㎜、幅約21㎜、厚さ約(ターコイズ含まず)3㎜。ターコイズ縦約21.5㎜、横13㎜、高さ約7㎜。作者ホールマーク、Sterlig 刻印アリ。