国産剣道防具ニ分五厘総織刺仕立手刺面垂京都大和田大和屋謹製美品M寸

剣道具の西の名門、大和田の流れを汲む銘店、大和屋武道具店の手刺し二分五厘面垂れのセットになります。

戦前の日本武道の中心、大日本武徳会、武道専門学校(通称武専)を擁した京都の道具は、激しい稽古をものともしない頑強さと実用性、細やかな美意識に彩られ、関東の道具とは違った独自の発展を遂げました。

この昭和40年代中頃製作された道具も、関東で言うところの組合セットに近い実用重視、手刺しのエントリーグレードとされるお品ですが、
本綿の包輪に馴染みやすい斜め刺しの布団を合わせた面、軽量でしっかり目の作りに、特徴的な紐への名前刺繍をあしらった垂れは、関東風の作りが主流となった昨今では珍しい、独特の魅力に満ち溢れています。

今時の布団より厚めでコシがあり、しっかりとした作りですが、柔らかさも両立した見事な仕上がりです。
布団の刺し、仕立てを見て分かる通り、今時の外国製の廉価な手刺しとは違った確かな作りとなっていますので、稽古、試合のお供としてまだまだ活躍してくれるものと思います。
合わせるなら生地胴、白小手や茶小手を選びクラシックな装いで纏めるといいかもしれません。

多少のスレや色落ち程度はありますが使用に関わるダメージはありません。使用感は経年に比べて少なく、布団にコテ目が残っているほどの良好な状態です。
当時の標準的な男性サイズです。166センチ65キロでフィット気味でちょうどいい印象です。細身、小柄な男性、サイズが合えば女性、中高生の稽古用、試合用に最適です。

この年代の状態の良いお品も手に入りにくくなってきました。
お探しの方は是非！

面
布団102-19.5
カンヌキ下20
包輪外寸26-16.5

垂れ
前帯70-51、幅9.5
大垂幅16-13、縦27
小垂幅10-9、縦22
紐92-5