コレクションとして大事に保有していた１９６０年代製のウォルサムです。完全なる未使用品で、純正ステンレスメッシュベルト、販売時の化粧箱、タグなど完備しております。
文字盤はポーセリンの様な白色で、クラシカルなローマンインデックスとペンシルハンドがマッチし、ドレッシーな雰囲気を醸し出しています。12時位置に立体感のあるシルバーのウォルサムのエンブレムが配され、光のあたる角度によってトップやフチが輝きます。
ケースは、正面がヘアライン仕上げ、側面が鏡面仕上げが施された、いわゆるCラインケースです。かのジェラルド・ジェンタがデザインしたCラインになっているため、ラグとケースがシームレスに繋がっており、緩やかな弧がすっきりかつ高貴な印象を持たせてくれます。裏蓋はダイバー時計によく採用される防水性、気密性に優れたスクリューバックとなっているにもかかわらず、厚みは約10.5mmしかなく、シャツの下にも難なく収まります。
ムーブメントはウォルサムが独自にETA2824（初代2824です）に装飾を施したCal.HT824で、28,800振動が滑らかな運針を可能にしています。ネット上で調べたところ大変きれいなコートドジュネーブとペルラージュで仕上げられているようです。手巻き機能と秒針停止機能、日付早送り機能付きで、実用性が高いです。
さらに、日付はロレックスのデイトジャストのように12時になるあたりに瞬間的に切り替わるクイックチェンジとなっています。高級機にしか採用されておらず、通常の時計は午後10時あたりからジワーっとカレンダーが動き、翌日の未明にかけてゆっくり動くタイプがほとんどです。
そしてかなりマニアックな話になりますが、緩急針がなんとトリオビス緩急針になっています。現在、もっともポピュラーな緩急装置はエタ社のエタクロンでトリオビスも基本機能はエタクロンと同様ですが、緩急針の微調整に特徴があります。ヒゲ持ちの脇に付いた微調整ネジを回すことで、より微妙な調整が可能という点で、調整精度や長期間の安定性はエタクロンよりも高いと言われております。主に高級機に採用され、IWC、ジャガー・ルクルト、ノモス等が挙げられます。
未使用品ですが針に変色が見られます。詳細につきましては、画像をご確認ください。
＜スペック＞横幅 35.0mm（リューズ含まず） 縦幅 40.5mm（ラグ含む） 厚み 10.5mmラグ幅 18mm風防 プラスチック日差は平置き＋１～２秒ほどですが必ずしも精度を保証するものではございません。