『S,M,L,XL』大型本+現代都市をめぐるエッセイ 文庫本セット ベスト

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『S,M,L,XL』大型本+S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ 文庫本セットレム コールハース (著), Rem Koolhaas 世界的建築家の代表作がついに!英語版より選り抜いた論考にその後の主要作を加えた日本版オリジナル編集。彼の思索のエッセンスが詰まった一冊。「このマッシブな本は、建築についての小説だ。本のタイトルであるSmall, Medium, Large, Extra-Largeは、本のフレームワークでもある。プロジェクトとエッセイは、スケールに従って並べられている」『S,M,L,XL』(1995年)は、コールハースとOMAの20年間の活動の集大成と言えます。デザインはブルース・マウ。一般的な建築理論書や作品集と異なり、ドローイングや模型の写真、エッセイ、日記、旅行記、漫画、俳句などなど、形式も内容も雑多なコンテンツから本書は構成されます。それらが「スケールに従って」、つまり小さいものから大きなものへと並べられていることが最大の特徴と言えるでしょう。機能や形態にかかわらず、すべてのものを単純に「スケールに従って」分類した結果、直接の関係を持たない内容が隣り合うという事態が生じます。モダニズムの機能主義的な秩序とは一線を画し、この本はそれ自体で、混交と過密、近接と衝突という、『錯乱のニューヨーク』(1978年)から現在まで持続するコールハースの問題系を体現しているのです。また、この本が「小説」であるという宣言も、とても興味深く思います。現実に竣工した建物も、コールハースの夢想も、すべて「小説」という枠組みにとけ込む。そこではフィクションとノン・フィクションの境界が曖昧になります。「建築」とは、現実に「建てられたもの」だけではありません。コンペの落選案や夢想のスケッチなど、「建てられることがなかったもの」が大きな影響を与えることもあります。「小説」であるという視点、現実と非現実を分け隔てなく扱う視点が、『S,M,L,XL』を読むためには重要であるように思います。現代都市論/建築論にまったく新しい次元を開く衝撃の書!

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